勃起不全に悩んでいる人は国内だけで1000万~1300万人もいると言われています。

かなりの人たちが悩まされていると思うのですが、実際に本人はどのようなことが原因で勃起を維持することができないのか、を理解していない人が多い。

簡単な知識でもいいので勃起不全の原因がわかれば、改善(一時的な改善)にもつながるはずです。

今回は中高年者に非常に多い器質性勃起不全についてお話をしていきたいと思います。

 

というか、そもそも器質性勃起不全とは?

器質性勃起不全は、30~70歳代の中高年に多い症状の1つです。

体の機能に血管や神経障害が起こり、勃起することが困難となるEDを指します。

例えば、

  • 動脈硬化
  • 外傷や手術
  • 神経障害
  • テストステロン

このような症状は中高年に多く、陰茎の血液の流れが悪化することで、勃起や維持をすることが困難となります。

それでは順番に一つずつ説明をしていきたいと思います。

動脈硬化が原因で勃起不全

血管が老化にしたがい、じょじょに弾力をなくし、硬くなります。


これを動脈硬化と呼びます。

ただし、動脈硬化と聞くと、動脈の血管が硬直することだけではありません。
他にも血管内部に脂肪の塊が付着し、血行が悪くなったり、血液が詰まりやすくなる状態も動脈硬化が関係します。

原因として発症しやすいのが、老化や過剰コレステロールが大きくつながってきます。

動脈硬化が進行することで、血液の流れが悪いために、勃起不全も当然のように起こりやすくなります。

しかし、病状としてはそれだけでなく他にも、

  • 糖尿病
  • 高血圧
  • 高脂血症

これらの病気を引き起こす確率が高まりますし、逆パターンとして生活習慣病から勃起不全が起こることも十分に考えられます。

実際に、糖尿病(2次性糖尿病)の男性患者の半分以上にED症状を抱えていることがわかっています。

外傷や手術の後に器質性勃起不全

スポーツなどで起こりやすい外傷性ED
大事な部分であるペニスを強打したり、爪などで傷つけてしまうことで発生する勃起不全の原因を外傷性EDと呼びます。

外傷性EDの例を取り上げてみると、

  • ボールが当たる
  • 脚や腕が当たる
  • 転倒して当たる

特に激しいスポーツで外傷性EDが起こりやすいと言われています。

ペニスに対する強打により症状もかなり異なりますが、痛みが一時的で長期間続かない痛みは「動脈性流入過剰型持続勃起症」と呼ばれ、痛みが強く2~3日たっても痛みが引かない場合を「静脈閉塞性持続勃起症」と呼ばれ、この2つに大別されています。

痛みが軽い場合は、そこまで悩むことはありません。
しかし、静脈性は緊急の対応が必要の可能性が高いため、医師に診てもらうことが重要になります。

交通事故で起こる勃起不全

車やバイクを運転する際に発生する交通事故で、勃起に関連する神経を損壊し勃起不全になることもあります。

交通事故によって脊髄損傷を受けることで、血管や神経損傷、それから脊髄内の勃起中枢や射精中枢が機能しなくなり、勃起不全につながります。

また、車などのぶつかる衝突が原因で後遺症により勃起不全になる人もいます。

ただし後遺症について、器質性EDではなく心因性EDが深く関わってきます。

外科的手術後に勃起不全

今までは勃起障害はなかったのに、身体の一部を取り除いたり、修復したりする外科手術後に勃起不全になることもあります。

あくまでも全ての手術が関係するわけではありません。
特に多いのがこちら

  • 前立腺がん、前立腺肥大症、直腸がん、腎移植、膀胱がん

などです。

なぜ外科手術と勃起不全が関わるのか?
理由としては、手術時に骨盤内臓器を摘出する手術の際に、ペニスの海面体の血管の一部を損傷する恐れがあるためです。

海線体は、私たち男性にとって、ペニス内部の血液を充満させ、固くする役割をはたします。

しかし、海面体の血管がつながらないと、どんなにイヤラシイことを脳でイメージしても、ペニスが硬くならず、結果的に勃起不全の確率が高くなります。

あくまでも「前立腺がん、前立腺肥大症、直腸がん、腎移植、膀胱がん」の外科的手術を受けると確実に海線体が切断されるわけではありません。

ただし、年齢や症状の度合いが大きく関係してくるのは確実です。

勃起中枢神経に障害が起こると勃起不全

勃起という性的刺激のシステムの中で「反射性勃起と副交感神経系」の2つがあります。

反射性勃起とは

反射性勃起について簡単に説明をすると、ペニスに物理的な刺激が加わることで反射をし勃起します。

物理的は、「マスターベーション、ペッティング」など直接触れたりすることです。

そうすることで、反射的に中枢神経系の一部である勃起中枢神経が興奮するため起こります。

副交感神経系とは

もう一つが副交感神経系で、脳の興奮が副交感神経系に伝わり勃起神経を通り勃起につながります。

自律神経系のひとつである副交感神経は、外界からの刺激に対して働く神経です。

たとえば、

  • ペニスに性的刺激を受けたり
  • 女性のイヤラシイ体を見たり
  • イヤラシイ臭いをかいだり
  • イヤラシイ音を耳にしたり
  • イヤラシイ物体を指先で優しく触ったり

などなど。
性的な刺激を受けたり、見たりすることで、副交感神経が活発に働くことで、勃起中枢神経へ運び勃起が起ります。

この反射性勃起と副交感神経系と関わりがあるのが勃起中枢神経です。

つまり、勃起中枢神経に障害が起こると勃起不全になります。

加齢や動脈硬化が原因で中枢神経に障害を与えることも十分に考えられますが、病気から神経に異常が生じこともわかっています。

病気としては「糖尿病性神経症、パーキンソン病、脳卒中」などがあります。

テストステロンの減少「性欲・勃起不全」

男性ホルモンの一種であるテストステロン、ご存じの方も多いと思いますが、基本的に男性ホルモンの大部分を占めるホルモンです。

そのために、私たち男性の体や精神状態を左右する大事な要素です。

テストステロンの役割として、男性を男性らしくする作用があります。
たとえば、

  • ヒゲや体毛の成長を促し
  • 喉仏の発達
  • 筋肉や骨格の形成
  • やる気の増加
  • 精精神の活動的

など、私たちの体の外側と内側を形成するためにテストステロンは重要です。

テストステロンは、思春期の10代後半から20代後半にかけて増加することがわかっています。

そのために、なんに対してもやる気や性欲が高まります。

しかし、30代前半から減少することがわかっています。

テストステロンが体内にどれくらいの量が含まれているのか明確にはわからないために、詳しいことまで理解できませんが、年に1~2%の割合で減少傾向とうデータが出ています。

テストステロンが減少する原因として、やはり加齢が一番関わってきますが、他に「過剰ストレス、暴飲暴食、運動不足」などがつながってきます。

年齢が10代や20代なら、多少のストレス、食べ過ぎや飲み過ぎでも、体が対応してくれたはずですが、やはり年齢が増えると、うまく適応できないことも現れてきます。

テストステロンが徐々に低下すれば、当然のように、筋肉や骨の骨格も衰え、性欲低下、そして勃起不全も十分に関わってきます。

 

 

勃起不全の器質性勃起不全にも4種類の原因が隠れています。

  • 動脈硬化
  • 外傷や手術
  • 神経障害
  • ホルモン異常

それぞれの器質性勃起不全の原因によっても対応がかなり変わってきます。

そのために、まずは本人自身がどのようなことが原因で勃起不全になるのかをきちんと理解することが重要だと思います。

原因がわかれば、そこから改善に進み、予防にもつながるはずです。