車やバイクが交通事故を起こすと、衝突の影響で体に強い衝撃を加えます。
そのため、血管や神経、臓器など大切な部分に異常が発生してもおかしくありません。

場合によってはペニスに異常が起こり、勃起困難や維持ができない可能性もあります。

今回は、交通事故で起こりやすい脊髄損傷による勃起困難やED、それから改善につながる薬について話をしていきたいと思います。

 

交通事故で脊髄を損傷

車やバイクなどの事故が原因で起こるEDは、器質性EDの部類に入ります。

器質性EDの種類

  • 外傷や手術
  • 動脈硬化
  • 神経障害
  • テストステロン

この中でも事故によるED治療は治療がもっとも難しいと考えられています。

交通事故で背骨の中にある脊髄を損傷することでEDが発症してしまいます。

脊髄とはよく耳にしますが役割としては、脳の命令を伝達する働きをする、とても重要な中枢神経神経です。

しかし、事故などで脊髄にダメージを受けると、神経組織が損傷することにより、脳の情報が伝わらなくなり、全身麻痺や呼吸障害などが起こります。

脊髄損傷でも、手や足を動かしたり、尿を排出したりすることは問題ない方もいます。

しかしながら、脊髄から性器につながる神経の一部が損傷し、勃起だけができないという方も現実にはいます。

そのために、頭の中で性的興奮を脳でイメージしたとしても、脊髄損傷が起こっていれば、脳から中枢神経の途中で情報が遮断され、ペニスまで伝わらなくなります。

 

結果として、勃起や勃起維持が困難となり、器質性EDが起こります。

交通事故による症状や発症した方の年齢などでかなり異なりますが、時間の経過とともに改善するケースもあります。

しかし、それとは逆にそのままにしても戻らなく器質性EDが続く可能性も高い事がわかっています。

国内外の男性脊髄損傷患データによると、勃起可能な人は約6割をという数字が出ています。

あくまでも日本だけでなく、他の海外の脊髄損患者も加わっているために、細かなことまではわかりませんが、脊髄に損傷が起こっていたとしても、勃起をすることは出来るということがわかります。

しかし、同じ調査データで、勃起から射精可能な人は約10~15%という数字が現れています。

つまり、脳内で性的興奮をイメージし、中枢神経を通りペニスまで情報は伝達するが、そこから維持ができないということがわかります。

脊髄の神経がいったん遮断されると、再生力が弱いために修復はかなり難しいと言われています。

さらに、ペニス内の血管ないしは神経が非常に細かいために、どの部位が壊れているか診断するのか現代医学では困難だと考えられています。

 

塩酸パパベリンの自己注射で48時間も勃起持続

勃起だけでなく勃起を持続させる薬があります。
ただし、期待値の高い効果はあるのですが、その分の副作用があります。

薬と言っても、バイアグラやレビトラ、シアリスなどのED治療薬ではなく、ペニスに直接注射するために利用する薬になります。

薬に使われている成分が塩酸パパベリン。
塩酸パパベリンは、服用タイプの薬としても病院で処方され、一般的な作用として、胃腸や内臓のけいれん性の痛みを改善してくれます。

その他に、血管拡張や血流を活発する作用があり、この働きがペニスの海綿体に利用されます。

実際に、脊髄損傷者による塩酸パパベリンが含まれている注射を使った臨床試験が行われています。

 

脊髄損傷患者のインポテンスに対する塩酸パパベリン陰茎海綿体内注射の経験

40または60mgの塩酸パパベリンの21回の海綿体内注射を、10人の脊髄損傷者に与えた。性交に十分な勃起は、15回の注射後数分以内に達成された(71.4%)。陰茎の腫脹は18分から48時間まで持続し、反射勃起を有する患者の陰茎腫脹は、通常、そうでなかった患者よりも長く持続した。 48時間継続した試験は、性交中に発生したと推定され、手術で治療された陰茎の骨折をもたらした。パパベリン塩酸塩の気管内注入は、男性の副交感神経のインポテンスのために利用可能であるが、医師と患者の両方は、勃起時の陰茎傷害を避けるために陰茎の感覚障害に注意する必要がある。海綿体の組織学的変化が反復注射によって起こるかどうかを決定することと同様に、安全性および長期有効性を確立するためにさらなる研究が必要である。

引用元:
https://www.researchgate.net/publication/44149565_jisuisunshanghuanzhenoinpotensuniduisuruyansuanpapaberinyinjinghaimiantineizhushenojingyan

自己注射による塩酸パパベリンの効果

  • 海綿体内注射を10人の脊髄損傷者に与える
  • 約70%の確率で勃起
  • 勃起維持は18分から48時間まで持続

簡単にですが記載しました。

自己注射を行うことで、脊髄や中枢神経は関係なく、ペニス内部の血管を活発にすることができます。

利用した方の70%の確率で勃起をし、2日間も効果が持続することに成功した方もいます。

最初に実験データを見た時に「ED治療薬の1つであるシアリスと同等クラスの継続時間が期待できる」と思い、正直なところ驚きました。

しかし、先程もお話したように、効果があれば、それなりの副作用も起こります。

塩酸パパペリンの副作用として、持続勃起症が起こりやすいことがわかっています。

つまりどういうことかというと、自己注射を行い、性的興奮により勃起をし満足したとしても、持続勃起症が起こると、通常時に戻らないもしくは非常に戻りにくく勃起を維持するということになります。

48時間以上も勃起持続をしたという例もでています。
しかも、発生率が高いことがわかっています。

たしかに、脊髄損傷やEDが原因で注射や薬を使い勃起維持を求める男性は多いはずです。
ただ、性的興奮がおさまれば、ペニスもおさまることを望むのが一般的。

副作用で持続勃起症が強くなると、脳は興奮状態ではないのに、ペニスが常に勃起維持を長期間続けてしまうことになります。

そうなるとペニスの繊維化が起こり、ペニスが使えなくなる恐れあります。

そのために、ペニスに自己注射を行う場合は、塩酸パパペリンの容量がとても重要。

塩酸パパペリンや自己注射については、神経科や泌尿器科などの医師に相談をすることがまず肝心となります。

ただし、現在のところ健康保健は認められていないため、費用は自費で、価格的な問題もかなり出てくるため、理解した上で病院に足を運ぶことになります。

 

交通事故により脊髄が損傷で、勃起することができても、維持することができず、性欲を満たすことができない方も多いかもしれません。

そのため自己注射によりEDを改善することが十分可能です。

今までは諦めかけていたことが、少し方向性を変えることで、緩和する可能性も十分にあります。

ただし、その分のデメリットを背負う可能性も出てきます。

そこら辺を十分に理解した上で、まずは専門の医師に相談をすることが大切になるかと思います。