世界的に評価されているED治療薬バイアグラの次に開発されたレビトラ。

バイアグラよりもレビトラのほうが評価が高いという声も多いのですが、飲み型を間違えると、本来のED改善を弱めたり、まったく効かない恐れもあります。

今回は、バイアグラとレビトラの違う効果について説明をしていきたいと思います。

バイアグラとレビトラの違い

バイアグラの有効成分がクエン酸シルデナフィルです。

レビトラの有効成分はバルデナフィル塩酸塩水和物です。

こちらの2つの有効成分は、まったく関係がないように思われますが、最初に開発されたバイアグラを改良したのがレビトラになります。

そのために、勃起不全に対する薬の効き方はかなり似通っているところがあります。

似通っている部分としては勃起不全に対する効果です。

似通っている有効成分
  • PDE-5を抑制する

バイアグラとレビトラの大きく違う点が2つあります。

違う有効成分
  • 水に溶けにくいこと
  • 食後でも効き目があること

まず最初にバイアグラやレビトラの効果の中で一番重要である勃起不全について少し触れて、その後に改良点を説明したいと思います。

バルデナフィル塩酸塩水和物の作用

バルデナフィル塩酸塩水和物は勃起不全の原因であるPDE-5を抑制することで、効果を発揮してくれます。

バルデナフィル塩酸塩水和物の作用
PDE-5を抑制する効果

私たちが勃起の一歩手前の性的刺激を五感で感じることで、脳内の一部の性的情報が中枢神経を通り、勃起中枢へつ伝わり、そこからペニス内部の一酸化窒素、陰茎海綿体に情報が届けます。

正常体ペニスならば、血液が大量に流入し、硬い勃起ということになります。

しかし、酵素の一種であるPDE-5が原因で、血液の流れを抑えるために、勃起維持が難しくなります。

そのために、バルデナフィル塩酸塩水和物を服用することで、PDE-5の作用を抑えるために、正常体ペニスのように血液の流れを元通りにすることができます。

あくまでも、レビトラを服用することで、このような作用があるわけではありません。

レビトラの効果
  • 性欲を高める
  • ペニスを大きくする
  • 血液循環を良くする

レビトラとバイアグラの効果としてはEDの原因である、PDE-5を抑制するということになるため、性欲や血液循環などは別ジャンルになります。

効果が速い

バイアグラとレビトラのED効果が同じなら、2つも製造・販売する意味は無いのではないか?

実際のところ、ED原因を抑制する部分は似通っていますが、それ以外に大きく違う点があります。

レビトラの効果
  • 効果が速い
  • 食後でも効果あり

一般的に、バイアグラの効果が現れる作用開始時間としては、服用してから約50~60分。

それに対して、レビトラの作用開始時間が約15分~30分と言われています。

ED治療薬の主な作用開始時間
バイアグラ 約50~60分
レビトラ 約15~30分
シアリス 約50~60分

 

レビトラを服用して約15分で効き目が出てくれるのは素早さだと思います。

パートナーがベットですたんばいしている状態でレビトラを服用し、そこからキスしたり前戯などを繰り出していると、あっというまに15分すぎさります。

なぜバイアグラと比較してレビトラのほうが15分たらずで改善が現れるのか?

ここでポイントになるのがレビトラの主要成分以外に2つ、他とは少し違う働きがあります。

レビトラの効果
・水に溶けやすい働き
・体へ吸収しやすい働き

主要成分以外の添加物9種類(一部)が、腸の吸収や肝臓の代謝に素早くしたがうことで、15分でED改善につながりやすくなります。

添加物9種類
崩壊剤(ホウカイザイ)

 

胃や腸で崩れて吸収しやすくする ・クロスポビドン
滑沢剤(カッタクザイ) サラサラにし固まらないようにする」 ・ステアリン酸マグネシウム
・軽質無水ケイ酸
賦形剤(フケイザイ) 錠剤の大きさや濃度にするさいに仕様 ・結晶セルロース
結合剤(ケツゴウザイ) 粉末成形体の強度を高め ・ヒプロメロース
着色剤 薬に色をつける ・酸化チタン
・黄色三二酸化鉄
・三二酸化鉄
・コーティング剤
・マクロゴール400

 

こちらはレビトラの国内臨床試験による効果の速さについて記載されています。

効果発現時間の検討(国内3 年以上にわたり糖尿病及び勃起不全を有する日本人患者 778 例(20~64歳)を対象に,本剤 10mg,20mg 又はプラセボを性行為の 1 時間前に 1 回投与する二重盲検群間比較試験により,バルデナフィル服用後の効果発現時間を検討した.なお,投与期間は 12 週間投与とした.
患者日記/「勃起の維持」を主要評価項目として,バルデナフィル服用後の効果発現時間を検討した結果,服用後 15 分以内に挿入を試みた性交回数の80%以上で勃起機能の改善が認められた(p<0.05 共分散分析).また,120分経過にいたるまで全ての時間帯において,プラセボに比べて有意な改善がみられた(p<0.01 共分散分析).本剤との関連が否定できない有害事象の発現率は,10mg 群でほてり 9%,鼻咽頭炎 9%,頭痛 4%等であった.20mg 群ではほてり 13%,頭痛 6%,鼻咽
頭炎 5%等であった.

説明が長いために、短く説明をすると
・日本人の臨床試験778人を対象
・試験患者は糖尿病患者、勃起不全患者
・年齢対象は20~64歳
・レビトラ10mg、20mg、プラセボ(偽薬)
・12週間投与

臨床試験によると、レビトラを15 分以内に挿入を試みた性交回数の80%以上で勃起機能の改善が認められています。

かなりの高い数値だと思いますが、すべての人が服用すれば、かならずこの15分という数字が現れるわけではありません。

私は、レビトラではありませんが、同じ有効成分が含まれているバリフ20mg(?ジェネリック)を服用した経験がありますが、15~20分で勃起したという記憶は残っていません。
※はっきりと覚えていませんが30~40分で勃起

かなり個人差があると私は思います。

食後でも効き目があること

バイアグラの欠点に、食後に服用すると効果が薄れてしまうことです。

この欠点に対する影響が受けにくいと言われているのがレビトラのもう一つのメリットです。

とは言うものの、がっつりと食べ満腹状態で服用したら効き目が期待できるかというと、そのようなことはありません。

レビトラを製造・販売している側は「食後に効果があるゼ!!」と説明していますが、あくまでも「受けにくい」が正解です。

食事の量や食物によっては、作用開始時間が格段に遅くなったり、最悪の場合は効き目が現れない可能性もあります。

正規品レビトラの説明書には「標準的な食事の影響がない」と、どうどうと記載されています。

ただし、標準的な食事という言葉がとても曖昧な部分があります。

説明書の補足に「総エネルギーに占める脂肪の割合が30%」と記載されていますが、曖昧かつ意味不明。

「標準的な食事の影響がない」
「総エネルギーに占める脂肪の割合が30%」
おそらくですが、「標準的な食事、総エネルギー」は私たち男性の1食あたりのカロリーを伝えたいのだと予測。

男性 1日の目安量 1食の目安量
18~29歳 2,650kcal 880kcal
30~49歳 2,650kcal 880kcal
50~69歳 2,400kcal 800kcal
70歳以上 1,850kcal 615kcal

たとえば40代の1食あたりが約880kcalです。
説明書に記載されているように、そのうちの脂肪30%の食事なら、レビトラを服用してもセーフということになります。

わかるような、わからないような説明。

そこで例えを1つ出してみると、吉野家の大盛り(550円)です。

吉野家メニュー カロリー 脂質
並盛り 669kcal 23.4g
アタマ大盛り 752kcal 27.5g
大盛り 867kcal 27.9g
特盛り 1063kcal 43.3g

牛丼大盛りの総エネルギーは867kcal、脂肪は27.9gなので、総エネルギーに対する脂肪の割合が約30%になります。

レビトラの説明書の記載だと、牛丼大盛り食べた後にレビトラを服用しても、ぎりぎりセーフで効果が期待できということになります。

特盛りだとアウト!ということになります。


レビトラは食事の影響を受けやすかったバイアグラの欠点を解消するために開発されたED治療薬です。

そのために、バイアグラを服用しても「イマイチ効きを感じない」と感じているED患者の人にレビトラはいいかもしれません。

ただし、脂肪が多すぎると効果が期待できない可能性があります。

空腹時と食後のレビトラ20mgについての臨床試験が海外で行われています。

 

食事の影響(海外データ)
健康成人男子 24 例にバルデナフィル 20mg を標準的な食事(総エネルギーに占める脂肪の割合が約 30%)摂取直後に投与した場合,未変化体の AUC
及び Cmaxに食事摂取による影響は認められなかった.

・成人男性24人
・バルデナフィル20mgを服用
・800~900cal(脂肪30%)を食べた後に服用
・空腹時に服用

グラフは血中濃度の推移を表示しており、高いほどそれだけ効き目が強い(ED抑制率高い)ということになります。

少しグラフが見えづらいのですが、大差がないことがわかります。

 

食後と比較して空腹時のレビトラ服用は、血中濃度の上昇が速く最高値達の濃度の数値が高いのがわかります。

しかしながら、空腹時は最高値達の濃度の数値が、4時間を過ぎたあたりから右肩下がりに落ち込んでいるのがわかります。

それに対して、食後の服用は、若干ですが濃度は低いものの、2~6時間は血中濃度を持続しているのがわかります。

今回はレビトラの有効成分の特徴である「効果が速い、食後の効き目」などについてお話をしました。

バイアグラと比較すると一歩抜きに出ている部分があるかもしれませんので、今まで納得できていない部分があれば、乗り換えてもいいかもしれませんね。

病院や専門クリニックによって薬価は異なりますが、大きな差はないために、試してみる勝ちはあるかもしれません。

ただし、先ほど話したように、効き目が速いからといって、全てが良いことではありません。

レビトラを服用してからすぐに活動を始めるのではなく、3~4時間後にパートナーの性行為を始めると最大限の効果を発揮できずに、中途半端に終わってしまうかもしれまえん。

そのために、ある程度の計画を立ててからの服用が必要になるかもしれませんね。