「鎮痛剤を服用すると勃起不全になる?」

鎮痛剤と言えば「痛みや熱、風邪」に効き目がある薬なのに?
でも、実際に起こるんです。

鎮痛剤の副作用で、どんなに性欲が合ったとしても、勃起を維持することができずにEDになってしまいます。

今回は、この鎮痛剤の副作用による勃起不全について説明をしていきたいと思います。
ではいきます。

プロスタグランジンを抑えると勃起不全に?

まず最初に鎮痛剤の効果を少しだけ説明させてください。この説明の中に「プロスタグランジン」が出てきます。

「プロスタグランジンと勃起不全」が密接に関係するため、まず最初に1~2分ほど鎮痛剤の効果を説明をさせてください。

まず、最初に鎮痛薬にも種類があります。

鎮痛薬の種類
・非ステロイド性抗炎鎮痛薬(NSAIDs)
・ピリン系鎮痛薬
・非ピリン系鎮痛薬
非ステロイド性抗炎鎮痛薬(NSAIDs) 酸性薬 炎症を抑える作用より痛みを鎮める効果が大きい。
塩素製薬 炎症作用はほとんどなく、鎮痛作用が期待できる。術後や関節炎などに用いられる。
ピリン系鎮痛薬 炎症作用は弱いが、鎮痛作用は強い。
非ピリン系鎮痛薬 炎症作用はまったくない、鎮痛作用は期待できる。

 

分類 成分 主な薬品名
非ステロイド性鎮痛薬 酸製薬 メフェナム酸 ポンタール
ジクロフェナクナトリウム ボルタレン
ロキソプロフェン ロキソニン
アスピリン バファリン
アセトアミノフェン カロナール
ピラゾロン セデス
塩素性薬 塩酸チアミド ソランタール
エモルファゾン ペントイル
ピリン系鎮痛薬 スルピリン水和物 スルピリン
メチロン
SG イソプロピルアンチピリン
アセトアミノフェン
非ピリン系鎮痛薬 アセトアミノフェン ピリナジン
PL アセトアミノフェン
サリチルアミド無水カフェイン

この鎮痛薬の種類の中で「非ステロイド性鎮痛薬」の副作用が原因で勃起不全につながる事が臨床試験などでわかっています。

非ステロイド性鎮痛薬(酸製薬、塩素性薬ともに)は、プロスタグランジンの産生量を減らす作用です。

このプロスタグランジンの量が減る、つまり抑制されることで鎮痛や炎症作用につながりますが、勃起不全にも関わってきます。

プロスタグランジンについてですが、こちらのようにいくつかの種類があります。

プロスタグランジン
  • プロスタグランジンPGE2
  • プロスタグランジンPGF2a
  • プロスタグランジンPGl2

それぞれ役割が異なります。

プロスタグランジンPGE2 痛み増強
発熱
平滑筋作用
血管拡張
胃腸粘液分泌促進
子宮収縮
プロスタグランジンPGF2a 子宮収縮
プロスタグランジンPGl2 痛み増強
胃粘液分泌促進
血小板収縮抑制

この3つのプロスタグランジン類で「痛み、熱、風邪、炎症」などに関係するのがプロスタグランジンPGE2です。

たとえば、風邪を引くことで、血管拡張や痛みを強めることで、炎症を引き起こします。

すると、炎症部位から物質が放出されることで、感染に痛みが誘発されます。
この炎症部位で放出される物質がPGE2です。

そのためにPGE2を抑えることで、「痛み、熱、風邪、炎症」を抑制(鎮痛・抗炎症)ことにつながるわけです。

しかし、鎮痛剤を服用すると勃起不全につながることがわかっています。

プロスタグランジンPGE2が平滑筋がゆるむ

そもそもPGE2の作用としては、痛み増強や発熱などの他に、平滑筋作用があります。

プロスタグランジンPGE2 痛み増強
発熱
平滑筋作用
血管拡張
胃粘液分泌促進
子宮収縮

この平滑筋作用が勃起不全に密接に関係します。

主に平滑筋は、血管や消化管などの収縮を担っている筋組織。
平滑筋は、ペニス内部の陰茎海綿体にも設定されています。

そのため、プロスタグランジンPGE2が作用しているときは、脳からの興奮がペニスの勃起神経に届く時は、平滑筋がゆるむため、海綿体内部に大量の血液が流入され勃起につながります。

先ほどからお話しているように、鎮痛剤を服用することでPGE2を抑える効果があります。

つまり、鎮痛剤を服用を服用すると平滑筋が阻害されるということになります。
そのため、性的に興奮をしたとしても、平滑筋が作動しないため、血管が収縮したままなので、勃起することが難しくなるわけです。

PGE2と勃起不全の関係
鎮痛剤を服用

PGE2抑制・・・

イヤラシイこと考える!!

だけど・・・
平滑筋は閉じたまま・・・

一時的に勃起しても維持が難しい・・・
射精が難しい・・・

つまり、鎮痛剤の副作用でPGE2が抑制することで、勃起不全につながってしまうわけです。

実際にこのような臨床試験結果が発表されています。
『新宿ライフクリニックの公式サイト』の一部に記載されていますが、鎮痛剤の副作用で発症することを伝えています。

例外として、 NSAIDsと呼ばれる消炎鎮痛剤と抗ヒスタミン剤はED発症との関与が指摘されており、 特にNSAIDsはED発症との関連を示唆する統計学的検討は豊富です。
その一例として、8万人の男性の前向きコホート試験があるのですが、 この報告ではNSAIDsの使用による重症ED発症のオッズ比は約1.38倍とされており、 これは他の報告における高血圧のED発症に対するオッズ比に匹敵する髙いレベルと言えます。

※NSAIDsは非ステロイド性鎮痛薬のこと

新宿ライフクリニックのまとめ
  • 8万人の男性
  • NSAIDsが含まれている薬を服用
  • 約1.38倍の確率で重症ED発症
  • 高血圧のED発症と同じ割合

新宿ライフクリニックの医師が述べているように、鎮痛剤による勃起不全は、高齢者に多い高血圧患者と同等レベルと伝えています。

海外データで、高血圧症患者によるED発症率は約20~60%。

このように、鎮痛剤を服用することで、勃起不全が起こる可能性があるとということになります。

 

鎮痛薬がどうしても必要な場合は?

どうしても「痛み、熱、風邪、炎症」などの症状を抱えていると、パートナーとの甘い夜を過ごすことが困難となります。

そのため、手っ取り早く改善するために鎮痛薬を選ぶ方が入るわけなんですが、前途したように勃起不全になれば「甘い夜」どころではありません。

理想としては、薬を服用しないことですが、どうしても辛い症状は我慢なかなかできないものです。
そこで、「薬の服用の時間」とを考えると、甘い夜につながる可能性が高くなります。

鎮痛薬を服用してからの血中濃度(効果が最大限になる時間)は、一般的に30~60分とされています。
つまり、この30~60分になると、最大限に効果が現れますが、同時に副作用である勃起不全も起こります。

ただし、血中濃度は3~4時間もすれば半分以下になり、8時間以上も経てばほとんど現れないことがわかっています。

つまり、性行為前の3~4時間以降に服用すれば、それだけ頭痛や炎症を抑えつつ、勃起維持につながりやすくなる可能性があります。

 

それから、ちょっとしたことですが、鎮痛薬を服用する時はビタミンEも必要。
その理由は胃腸のことを考えてです。

月に10回以上は薬物乱用に?

内科の専門医によると、1ヶ月に10~15回以上の鎮痛薬を服用していると薬物乱用と診断するそうです。

「薬物乱用」つまり繰り返し服用を続けることで、胃腸に負担を掛けてしまいます。

理由としては、PGE2が胃腸の粘膜を保護するなどの働きがあるからです。

そのため、毎日のように鎮痛薬を服用することで、PGE2の働きが抑制され、胃腸粘膜が抑制され、胃腸障害を起こしてしまいます。

あくまでも鎮痛薬を長期間服用が絶対にダメと言われているわけではありません。服用する場合、胃腸のことを考えてビタミンEが勧められています。

実際に、内科で鎮痛薬の処方箋をわたされる時は、一緒にビタミンEが処方されることが多いです。

 

鎮痛薬を服用するときには心がけておきましょう。